
腫瘍科外来の概要特色
当院の腫瘍科では、犬・猫のリンパ腫、乳腺腫瘍、肥満細胞腫などの腫瘍性疾患の診察と治療を行います。
がんの3大治療から緩和ケアまで日本獣医がん学会認定・獣医腫瘍科認定医 Ⅰ種の獣医師による専門的な診療を行います。
がんの診断・がん検診

腫瘍の診断には「腫瘍が何であるか?」と「腫瘍がどのくらい広がっているか?」「腫瘍により体にどのような影響が出ているか?」を調べる必要があります。そのために、組織学的検査と画像検査、身体検査や尿検査、糞便検査、血液検査がそれぞれ必要となってきます。
実施可能な特殊検査
当院では犬と猫に発生するあらゆる腫瘍に対する診断が可能です。
また、検査の際には動物の負担・ストレスを減らすように心掛けております。
- 細胞診
- 各種 組織生検
- 骨髄吸引検査
- 関節液採取・検査
- CT画像読影
がん検診
多くの「がん・悪性腫瘍」は進行すると残念ながら治癒することは難しいのが現状であり、これはヒトも動物も同じです。さらに我々人間に比べて犬や猫は言葉を発することができず自覚症状をうったえることができないため、人間よりも腫瘍が進行した段階で見つかることが多いです。
しかし、多くの悪性腫瘍は「早期発見・早期治療」ができれば根治、治癒できることも事実であります。つまり犬や猫の悪性腫瘍・がんの最大の治療は「早期発見・早期治療」であります。
当院では腫瘍を「早期発見」するために「がん検診」を実施しております。
がん検診の検診内容
- 全身身体検査(詳細な身体検査 ※身体検査が最も重要です)
- 血圧測定
- 直腸検査
- 血液検査(全血球計算、血液化学検査15項目、電解質、CRP +必要に応じて甲状腺ホルモン値などの外注検査)
- 腫瘍マーカー検査
- X線撮影(胸部、腹部 +必要に応じて頭部、四肢など)
- 超音波検査(心臓、腹部全臓器のスクリーニング検査)
- 尿検査
- 糞便検査
予約制
預かり検査となります。
| 所要時間 | 60~90分 |
| 費用 | 60,000円〜(税別)(体重によって費用は異なります。) |
※犬、猫 小型犬~大型犬など全て一律の検査費用です。
※細胞診などの特殊検査は別途費用がかかります。
※怖がり、苦手なことがあるなどパーソナルな情報がある子は事前にお知らせください。
腫瘍外科

がん組織とその周囲の正常な組織を、手術によって物理的に切除する治療法です。腫瘍が特定の場所に留まっている場合に、最も効果的な根治治療となる可能性があります。また、腫瘍を小さくして症状を和らげたり、他の治療法の効果を高めたりする目的で行われることもあります。
主な病気
腫瘍外科でよくある主な病気の例です。
- 皮膚・皮下の腫瘍
- 乳腺腫瘍
- 軟部組織肉腫
- 骨肉腫
- 肝臓腫瘍
- 血管肉腫
- 膀胱癌(移行上皮癌)
化学療法

抗がん剤を投与することで、全身のがん細胞を攻撃する治療法です。血液のがんや、すでに転移してしまっているがんなど、全身に広がった腫瘍に対して主に用いられます。副作用を管理しながら、生活の質(QOL)を維持しつつ、がんの進行を抑えることを目指します。
当院の化学療法の特徴
- 副作用を最小限にするような対策を実施いたします
- 各種の悪性腫瘍に対する抗がん剤治療が可能です
- 抗がん剤感受性試験にもとづいたオーダーメイド化学療法も可能です
免疫療法

免疫療法は、動物が本来持っている免疫の力を利用してがんと闘う治療法です。
特殊な薬剤などで免疫細胞を活性化させ、がん細胞を異物として認識・攻撃する力を高めます。この治療法は、がんの進行抑制や症状緩和、生活の質(QOL)の向上を目的とします。
体への負担が比較的少ないため、高齢の動物や他の治療法との併用も可能です。ご家族にとって新しい治療の選択肢の一つとなります。
当院の免疫療法の特徴
- メラノーマに対するワクチン(Onceptメラノーマ)を用いた治療が可能です
放射線療法相談

高エネルギーの放射線を腫瘍に照射して、がん細胞を破壊する治療法です。手術が困難な部位(脳や鼻腔など)にできた腫瘍や、手術で取り残した可能性のあるがん細胞に対して行われます。正常な細胞への影響を最小限に抑えながら、局所のがんを治療することが可能です。
放射線治療における適応・効果・副作用などの専門的な情報をご提供できます。
これにより放射線装置を備えた近郊の大学病院や医療センターへスムーズに紹介いたします。
緩和ケア

緩和ケアは、がんの根治を目指すのではなく、病気に伴う痛みや吐き気、心の不安といった苦痛を和らげ、生活の質(QOL)を高めるための医療です。その子らしい穏やかな毎日を最期まで送れるよう、動物とご家族の心に寄り添い、最適なサポートを一緒に考えます。





